第15回 「初デートへの準備と心構え」
メール交換を始めて一ヵ月になるジャスミンさんをデートに誘ったあなた。翌日、ドキドキしながらメールボックスを開けると、「来週の日曜日なら大丈夫です。楽しみにしていますね♪」という返事が届いていました。
やりました!彼女は大本命。次のメールでは、具体的な待ち合わせ場所を提案しようと思います。あなたは彼女のために、どんなデートプランを用意するでしょうか?
【待ち合わせ場所】
もし、「彼女に決めてもらえばいいや」とか、「新宿かどこかの駅前で適当に待ち合わせて、それから行き先を決めよう」なんて思っているなら、ちょっと考えを改めましょう。そんな気持ちでは、せっかく来てくれた女性を、楽しませるどころかガッカリさせてしまうかもしれないからです。
「でも、リクエストを聞いたら“どこでもいい”っていう返事だったから・・・」なんて手ぬるいことを言ってはいけません。女性の「どこでもいい」の裏側には、「私の行きやすい町ならどこでもいいわ」「雰囲気の良い店ならどこでもいいけど」といった本音が隠されています。大人のオトコは、そんな女心の裏側までを考慮しながら、記念すべき日の準備をする必要があるのです。

では、具体的にはどうしたらいいのでしょうか? まず抑えておきたいのは、
女性の住む町の近くまで出向くということです。それだけで、彼女はあなたのことを「ジェントルマンね」と感じて、好印象を持つでしょう。また、
行き先を決めておくことも大切です。事前にネットや情報誌で雰囲気の良い店を見つけ、席を予約しておくことは難しいことではないはずです。
一番悪いのが、「どこかいい店、知ってる?」などと言いながら、あてもなく町をさまようこと。あなたが冷や汗をかきながら、値段の高そうな店や、敷居の高そうな店を避けて歩く様子を見たら、すぐ後ろにいるはずのジャスミンさんは、いつの間にか雑踏の中に消えていなくなってしまうかもしれません。そんな悲劇を避けるためにも、初デートの下準備はきちんとしておきましょう。
【デートの行き先】

では、行き先を決めておけばどこでもいいかのかというと、そうでもありません。例えば、ディズニーランドなどのテーマパークは、初対面では会話がもたずに、しらけてしまう危険性があります。クルマという密室で2人きりになるドライブも、女性を不安にさせるので、最初のうちはやめておきましょう。また、「いきなり夜会うのはちょっと・・・」という女性も多いものです。そういう意味で、最初のデートは、
週末の遅くない時間に、ちょっとオシャレなレストランに食事に誘うというのが理想的といえるでしょう。
そして、待ち合わせの場所や店よりも大切なのが、「期待しすぎない」という気持ち。あなたは彼女とのデートを「運命の一日だ!」「絶対にオレを好きになってもらうぞ!」と思っているかもしれません。でも、女性の方はたいてい、、
初デートを「面接のようなもの」とシビアに考えています。
今日会ったからといってすぐにお付き合いをスタートしようと決意している女性はほとんどいません。だったら、あなたの方ももっと気軽に臨みましょう。緊張しすぎるとデートを楽しめませんし、過剰な期待は相手にプレッシャーとなって伝わってしまいます。それよりも、「いい人だといいな」「1対1でうまくいかなければ、合コンをお願いしようかな」くらいの気軽さでいたほうが、良い結果につながることが多いでしょう。
また、「念のために、携帯電話のアドレスか番号を知っておきたい」という人も、あなたの方からアドレスか番号を伝えるだけにしておきましょう。個人情報はギリギリまで隠したいと考えるのが女性です。個人的な連絡先は、相手が自発的に教えてくれるまで詮索しないのがマナーといえます。
A子 |
「この間、メル友の1人からデートに誘われたから、行ってきたわ」
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B子 |
「そう。それで、どうだったの?」
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A子 |
「それがね。相手の家の近くに呼び出された挙げ句、行ってみたら店を決めてなかったの。30分近くさまよって入った先がどこにでもあるコーヒーショップ。泣きたくなったわ」
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B子 |
「それはきついね」
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A子 |
「うん。彼に悪気はないんだろうけど・・・。もう少し女性の気持ちを考えて欲しかった」
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B子 |
「そうね。ちょっとステキな店を調べておくくらいはして欲しいよね。私たちも精一杯オシャレして行くんだから」
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A子 |
「そうそう。それに、会えないと困るからって、事前に携帯の番号を聞かれたのも困ったわ。なんとかごまかしたけど」
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B子 |
「私も、会ってみてどんな人かわかるまでは、個人情報は教えないって決めているわ。もちろん、会ってみていい人だってわかれば、教えるけどね」
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A子 |
「あーあ。メールではイイ感じだったのに、会ってみたらこれだもんなあ。ちょっとショック」
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B子 |
「せっかくのデートなんだから、男性にはもう少し気をつかって欲しいわよね。出会いって、メールじゃなくて実際に会ってからが本番なんだから」
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1968年生まれ
旅行業、外資系企業を経てフリーランスライターに。
数々のイタイ恋愛経験を積み重ねた結果、どうしたら幸せな結婚が
出来るかを独自で研究し、「出会いのバイブル」を出版。
現在は、夫と娘の三人で楽しく暮らす日々。

1973年生まれ
農業専門誌記者を経てフリーランスライターに。
結婚相談所、お見合い、カップリングパーティー、
婚活サイトなど、様々な出会い産業を取材。
坐右の銘は「愛し愛されて生きるのさ」by小沢健二。